
付録2:いろいろな競技ディベートの形式(フォーマット)
- ESS(英語研究会)系ディベート大会
1チーム2人のディベーターで行う形式をとる。2人の
ディベーターがそれぞれ一回ずつ立論、質疑、反駁を
受け持つ、2立論2反駁形式。JDA(日本ディベート
協会)主催ディベート大会でも同様の形式。
| 肯定側第1立論 | 8分 |
| 質疑(否定→肯定) | 4分 |
| 否定側第1立論 | 8分 |
| 質疑(肯定→否定) | 4分 |
| 肯定側第2立論 | 8分 |
| 質疑(否定→肯定) | 4分 |
| 否定側第2立論 | 8分 |
| 質疑(肯定→否定) | 4分 |
| 否定側第1反駁 | 5分 |
| 肯定側第1反駁 | 5分 |
| 否定側第2反駁 | 5分 |
| 肯定側第2反駁 | 5分 |
加えて、両サイドには10分の準備時間が与えられ、自
由に消費できる(将棋における持ち時間のような概念)。
アメリカの大学のディベート大会である、全米ディベ
ート大会(National Debate Tournament, NDT)では、立
論各9分、反駁各6分のほかは同様の形式である。
- 「ディベート甲子園」の形式
全国の中学生・高校生によるディベート大会。教育現
場でのディベートにとりくむ「全国教室ディベート連
盟」による主催。1立論2反駁形式。1チーム4人のデ
ィベーター。4人がそれぞれ立論、質疑、第1反駁、
第2反駁を担当。
| 肯定側立論 | 6分 |
| 質疑(否定→肯定) | 3分 |
| 作戦タイム(否定) | 1分 |
| 否定側立論 | 6分 |
| 質疑(肯定→否定) | 3分 |
| 作戦タイム(否定) | 1分 |
| 否定側第1反駁 | 4分 |
| 作戦タイム(肯定) | 2分 |
| 肯定側第1反駁 | 4分 |
| 作戦タイム(否定) | 2分 |
| 否定側第2反駁 | 4分 |
| 作戦タイム(肯定) | 2分 |
| 肯定側第2反駁 | 4分 |
- リンカーン・ダグラス・スタイル
1人制。名前の由来は、1858年イリノイ州選出連邦上
院議員の座をかけたディベート。現職のスティーヴ
ン・ダグラス(民主党)とエイブラハム・リンカーン
(共和党)が行った。立論1時間、相手側の反論1時
間30分、第一スピーカーの再反論30分の形式で行っ
たという(このとき選挙そのものではリンカーンが負
けた。なお、この形式を「大統領選挙にちなんだ」と
紹介しているディベート本があるが、誤り。二人は
1860年の選挙でともに大統領候補になったが、このと
きはダグラスがリンカーンとの公開ディベートを回避
した。大統領に当選したのはもちろんリンカーン)。
| 肯定側立論 | 7分 |
| 質疑(否定→肯定) | 3分 |
| 準備時間(否定) | 2分 |
| 否定側立論 | 8分 |
| 質疑(肯定→否定) | 3分 |
| 準備時間(肯定) | 2分 |
| 肯定側第1反駁 | 4分 |
| 準備時間(否定) | 2分 |
| 否定側反駁 | 7分 |
| 準備時間(肯定) | 2分 |
| 肯定側第2反駁 | 4分 |
反駁の回数が肯定側・否定側で異なるが、立論と反駁
を合計したスピーチ時間は両サイド同じである。
- パーラメンタリー・ディベート形式
こちらはアメリカよりイギリスの大学などで盛んな形
式。証拠を直接引用することを求められないこと、相
手のスピーチ中にコメントすることがルールで許され
ているのが特徴。各スピーチの名称はいかにも二大政
党体制のイギリスらしい。1チーム2人、この形式で
は肯定側・否定側ではなく政府側・野党側と呼称。
| 首相スピーチ(立論) | 8分 |
| 野党側党首スピーチ(立論) | 8分 |
| 政府側スピーチ(立論) | 8分 |
| 野党側スピーチ(立論) | 8分 |
| 野党党首スピーチ(反駁) | 4分 |
| 首相スピーチ(反駁) | 4分 |
※ 他にも3人制、5人制などさまざまな形式と時間
配分のものがあるが、以上に紹介したものが一般に競
技で行われる形式の大半なので、他は割愛したい。